こんにちは。
韓国好きとしては気になる作品、「82年生まれ、キム・ジヨン」を読みました。
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↑この本です。
※以下、人によってはネタバレだと思う方もいると思いますので、ネタバレ嫌いな方は読まないでくださいませ〜
Contents / 目次
韓国で100万部突破!映画化決定!というベストセラー
韓国では大人気(人気という表現ではない気もするが)で、ベストセラー作品です。
韓国では映画化も決定し、最近はそのキャスティングの記事を読んだりしました。
さぞ面白いのかと思ったら、ちょっと予想とはちがいました。
雑な相関図はこちら

ものすごい男尊女卑の話
感想は、まず、
韓国(たぶん日本も)は、ひと昔前は、こんなにも男尊女卑な世界だったんだな
ということ。そしてもしかしたら、今もそうなのかもしれないこと。当たり前になって気付いていないだけで。
給料格差、就職格差、姑の世話。色々な面で、女だから差別を受け、感謝をされず、男性の相手もしくは男性ではない性別としての女性でしかない現在を突きつけられました。
作中では、女として生まれることすら、男尊女卑。女性は歓迎されない。
女がいないと男は生まれないのにね。
今はこの作品ほどまでは男尊女卑はひどくないし、日本(特に東京などの都市部)は長男がいなくてもそこまで気にしないけど、
家族を大事にする文化が根強い韓国は、日本よりさらに女性の生きにくい世界だったんだと思う。
世界は変わるけど、変わらない・変えられないもどかしさと現実
読んでると、本の中ほど残酷ではないものの、今の私たちの世界でもよくあるようなこともたくさんありました。
男性に、ママ社員は産休育休をとって家でダラダラしてていいよなぁ。と遠回しに言われること。
インスタの育児漫画熟読者としては、会社は大人との会話だから色々なことがある程度の幅の中で収まるけど、育児は想定外のことばかりで思い通りにいかないことがほとんど。
そんな状況なのに、そういうこと言っちゃうというのは時代錯誤。
だけど、仕事してる男の方が偉い、と、当時の大半の男たちは思っているし、時代錯誤だと気づいていないおじさんたちは今もとても多い。
ついでに独身の私的には、
はっきり言って、産んでない私もアンタと同じだからな!!
とも言いたい(笑)
長い目で見ると時代は変わっている。
でも、目の前の男尊女卑は、すぐには変わらない。
何かが良くなっていることを信じて、変化が分かりにくくても変えようと思うこと、変えようと行動することが大事な気がする。
キム ・ジヨンにはクライマックスがない
この本は、ドラマチックなクライマックスやエンディングがない。
私の感想としては、
「えっ、これで終わり?えっ?結論出ずに終わるの?」
でした。
でも、考えてみればそうなんです。
私たちが実際に感じている生きにくさや不安、不快なこと、不公平や不平等は、ドラマみたいにきれいさっぱり!とはならず、終わらないんですよね。
生活は続きます。
その中で折り合いを付けたり、話して解決したり、我慢したり、我慢しすぎてキムジヨンのように自分がどこかに逃げてしまったり。
一度で全てを理解することが出来なかったので、もう一度読んでみようと思います。
そして、キムジヨンよりずっとマシになってる今の世界を謳歌しつつも、自分ではどうにもならない生きにくさの部分は、微力ながら変えていきたいし、変える声を上げていきたいなと思いました。
抽象的な記事になってしまいました。
おしまい。